坐骨神経痛の予防と治療

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脊柱管狭窄症の運動療法

脊柱管狭窄症の治療のひとつに運動療法がありますが、背骨は体を支え、曲げたり伸ばしたりひねったりという基本的な動作を担っていますが、背骨のうちでも腰椎にはとくに大きな負担がかかっていて、腰椎を助けているのが腹筋と背筋で腹筋や背筋の筋力低下を防ぐことは、腰椎への負担を減らし、脊柱管狭窄症の症状の改善や、再発予防に役立ちます。

 

脊柱管狭窄症の運動療法治療で急性の痛みがある場合や、痛みが激しい場合に運動を行いますと、かえって症状が悪化してしまう場合もありますので、痛みをがまんして運動を控えて医師の指示にしたがうようにします。

 

脊柱管狭窄症は、前かがみになりますと狭くなっている脊柱管がゆるんで、痛みの症状が楽になりますので、神経根への圧迫を減らし、痛みやしびれなどの症状を軽くするために、症状のある側と反対側に体を曲げる体操をするようにします。

 

神経がゆるんだ状態を定期的に継続していきますと、症状が軽い場合は炎症がとれてきますので、痛みやしびれの症状が楽になっていきます。

 

運動療法の体操の仕方は、左脚にしびれがある場合は、上体を右側に曲げながら前屈し、右脚にしびれがある場合は、左側に曲げながら前屈しますが、両脚がしびれる場合は、上体を左右に曲げずに前屈しますが、どちらに曲げても症状が出てしまう場合は、前屈運動は行わないようにします。

 

運動療法の体操は、立って行っても、いすに座ったまま行っても、1日に何回行ってもかまいませんので、テレビを見ている場合や、気がついた時、休憩をしている時というように自由なペースで行うことが出来ます。

 

脊柱管狭窄症の手術をした後、体を動かしませんと、筋肉はすぐに衰えてしまいますので、できるだけ早くリハビリとして、歩く練習と腹筋、背筋を強化する運動療法を始めるようにします。

 

リハビリの目的は、症状が生じる前と同じように、生活できるようにすることで、最初は腹筋運動から始めて、手術部分の痛みが治まってきましたら、背筋運動を加え、あわせて太ももの裏側の筋肉を鍛えるハムストリングスストレッチを行います。

 

手術後2〜3ヶ月からは、腰部、腹部、背部のストレッチも加え、筋肉や関節の柔軟性を保つようにしますが、脊椎固定術を行った場合は、骨がしっかり固定されるまで、あまり強い運動療法は控えるようにします。

 

脊柱管狭窄症を発症するのは、高齢の場合が多く、動かない状態が長く続きますと、筋力が衰えてしまい歩行が困難になりますので、手術直後はもちろん、手術後の日常生活においてもできるだけ歩いて、筋力の維持に努めることが重要です。

脊柱管狭窄症の運動療法関連ページ

脊柱管狭窄症とは
脊柱管狭窄症は、背骨の腰の部分にあたる腰椎部の脊柱管が狭くなり、内部の神経が圧迫されることで神経にうっ血、炎症などがおこり、脚の痛みやしびれなどの症状が現れる病気です。
脊柱管狭窄症が進行した場合
脊柱管狭窄症が進行した場合は、徐々に症状が現れ、多くはゆっくりと進行していきます。痛みやしびれは、歩いているときだけでなく、立っているだけ、あお向けに寝ているだけでも強くなります。
脊柱管狭窄症の症状
脊柱管狭窄症の脊柱管は、腰椎から先の部分には神経の束が通っていて、神経の束は1本ずつ分かれて、椎骨と椎骨のすきまから左右に出ていき、お尻から脚へと伸びていき、神経が通っている領域の運動や感覚を司っています。
脊柱管狭窄症の診断
脊柱管狭窄症の診断は、問診、視診、神経根の異常を確認するために、痛みを誘発させる下肢伸展挙上テストと大腿神経伸展テスト、触診を行います。
脊柱管狭窄症の手術
坐骨脊柱管狭窄症の手術は、狭くなった脊柱管を広げ、神経への圧迫を取り除く目的で行われますが、手術が必要な場合は、膀胱直腸障害があり、神経の麻痺によって脚の筋力が低下している場合などに行います。
脊柱管狭窄症の手術後の過ごし方
脊柱管狭窄症の手術を行って、退院した後は外来で定期的な診察を受け、経過観察を行いますが、自宅で腹筋.背筋の強化・ハムストリングスのストレッチなどの体操を続けます。
脊柱管狭窄症の神経ブロック治療
脊柱管狭窄症の神経ブロック治療は、腰痛、脚の痛みに対して、薬物療法で効果がみられなかったときに行われる治療方法で、、脊柱管狭窄症の痛みに対する有効な治療方法です。

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